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災害時の支援について

2011年3月11日、東日本大震災により女川町は人口の1割弱の方が犠牲になり、家屋の7割以上が全壊または大規模半壊という甚大な被害を受けました。

町の中心部の高台にあった当センター(当時は女川町立病院)も1階部分が津波により被害を受け使用不能な状況となりました。しかしながら、全国からの支援の手も早く5日後の16日午後には支援の薬剤師が駆けつけています。

当初の活動では、調剤・投薬はもちろんですが全国から送られてくる支援医薬品の仕分け・整理作業、患者さん持参の薬(一包化されたもの)やお薬手帳から、現状で在庫のある薬剤への代替・切替の医師への提示、散在する避難所での診療への同行など多岐にわたりました。

5月上旬までは全て手書き処方箋であったため、初対面の薬剤師同士が達筆なドクターの文字を協力して解読する姿も見受けられました。職能としての共通認識が多いゆえか3日~1週間単位で絶え間なく人員が入替っても特に大きな問題はありませんでした。
また支援先の薬剤師が毎回支援者へ様々な説明をする状態をみて支援側がそのためのマニュアルを作成し随時更新してくれました。

この時にいただいた支援に感謝すると共に災害時の医療現場に薬剤師が必要不可欠な存在だという事を改めて認識した体験でした。

女川町地域医療センター  薬剤室 新田 充

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この記事の担当女川町地域医療センター

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