こんにちは、東京北医療センター薬剤室です。
今回は、地域医療振興協会(JADECOM)がおこなっている「薬剤師レジデントプログラム」についてご紹介します。
そもそも「JADECOM」とは
地域医療振興協会(JADACOM)は、「いついかなる時でも医療を受けられる安心を、すべての地域の方々にお届けしたい」という信念のもと、地域医療の確保と質向上を目的とした公益法人です。
自治体からの委託等を受けて病院、診療所および保健医療福祉複合施設の運営をおこなっています。現在、9,777名 の職員が在籍しており、全国86の病院や診療所、介護老人保健施設、2看護専門学校を運営しています。
JADECOMの薬剤師レジデントプログラム
JADECOMでは2021年より、千葉県の「東京ベイ・浦安市川医療センター」を皮切りに薬剤師レジデントプログラムを始動。2025年には、奈良県の「市立奈良病院」、そして「東京北医療センター」が加わり、より多くの希望者が参加できるよう規模を拡大しています。

東京北医療センターの薬剤師レジデントプログラム

私たち東京北医療センターの薬剤師レジデントプログラムは、日本全国にあるJADECOMの病院や診療所のうち特色がまったく異なる3施設で研修を行い、大都市や山間部、離島などの地域ごとの医療を学びそして体験することで「日本全国どこの施設に行っても活躍できる薬剤師になる」ことを目標としています。
充実の2年間で「地域で活躍できる薬剤師」を目指す
1年目は、病院薬剤師としての基礎習得を目指し、調剤業務やミキシング業務、DI業務、病棟業務、チーム医療などを基幹施設である東京北医療センターと愛知県のあま市民病院でおこないます。
2年目は、習得したことの実践と地域医療について学びます。在宅医療に力を入れている山梨県の上野原市立病院での研修。そして沖縄県の久米島病院でひとり薬剤師業務、東京都の古里診療所で薬剤師のいない診療所での患者さんへの関わり方を見学や体験できます。
※プログラムは状況等により変更や追加などがあります
在宅やへき地医療も学べる!連携施設をご紹介
東京北医療センターレジデントプログラムで研修をおこなう連携施設をご紹介します。
▶関連記事:赤羽で、地域の医療を支える――東京北医療センター薬剤室の仕事とは?
あま市民病院

愛知県北西部、名古屋からも近いあま市にある地域の総合病院です。「市民と連携機関に信頼され、健康と安心を提供する病院」をビジョンとしています。薬剤室のスタッフは薬剤師7名と助手2名で構成されており、患者様の為に何ができるかを考え、多職種連携のもとで業務をおこっています。また、地域交流として病院祭りを開催しており、お菓子を使ったピッキングの体験が人気です。
上野原市立病院

山梨県最東端、東京にも近い上野原市にある二次救急病院です。病院コンセプトは「地域と共に生きる」。健康を支える信頼の医療パートナーでありたいと考えています。薬剤科のスタッフは薬剤師5名と助手1名で構成されており、ここ数年で病棟業務を開始し、急性期2病棟と包括ケア病棟1病棟にそれぞれ薬剤師を配置しています。また、「上野原つなぐプロジェクト」として在宅医療や健康づくり、災害医療などを通じて地域住民が安心した暮らしを続けられるよう、医療を通じて地域と人がつながる活動もしています。
久米島病院
沖縄本島から西100㎞離れた久米島町にある唯一の病院です。心の通う身近な病院を目指しており島民7500人が安心して暮らせる医療を目指しています。薬局は、入院患者の点滴などの取り揃えをしています。離島でありながらも、沖縄本島や内地と同じように標準的な薬物療法をおこなっています。
古里診療所
東京都内で一番大きな町、東京23区とは違う山間部にある奥多摩町にある無床診療所です。古里地区の住民をはじめ、奥多摩町の町民や町を訪れる方の健康と安全に貢献しています。無床診療所で原則院内処方となっていますが薬剤師は常駐していません。
2027年度随時見学募集しています

東京北医療センターの薬剤師レジデントプログラムは、慢性期医療と急性期医療どちらにも興味がある方、急性期病院で勤務しながら慢性期医療の視点を学びたい方などに最適なプログラムです!
「実際に施設を見てみたい」「レジデントプログラムの話をもっと聞きたい」など、施設の雰囲気やプログラムの詳細について疑問や不安があるかと思います。
現在、2027年4月からのレジデント生向けの病院見学会を実施中です!少しでも病院薬剤師や地域医療、そして私たちのレジデントプログラムについて興味がある方は是非お越しください!
皆さんにお会いできる日を楽しみにしております。
次回は、「東京北医療センター薬剤室の1日」についてお伝えします!