2023年7月より、公益社団法人地域医療振興協会薬剤部会の代表を務めさせていただいております、台東区立台東病院・老人保健施設千束の鈴木慶介と申します。私たちは、地域医療振興協会のことを「ジャデコム」と呼んでいます。ジャデコムは「医療に困っている地域を支援する」ことを目標とし、地域医療やへき地医療に力を入れている公益社団法人です。日本を元気にする!そんな気概で日々取り組んでいます。
皆様にも「ジャデコム」と呼んでいただける日が来ることを目標にしつつ(夢見つつ)、薬剤部会では全国の約270名が力を合わせて活動しています。北海道から沖縄まで、都心からへき地まで、高度急性期病院から診療所まで、医療から介護まで、と様々な性質を持った施設があり、薬剤師が正職員として所属する施設は30にのぼります。地域ごとにブロック分けをしたり、機能ごとに「経営・収支グループ」「人事・広報グループ」「教育・研修グループ」「薬剤師レジデントグループ」を整備したりして、全国の薬剤師が力を合わせて医薬品の安定供給や医療の質の向上などに取り組んでいます。また、1人薬剤師の施設もあれば30人規模の施設もあり、どこかの施設が人員不足や長期休暇取得などで困った際には、ジャデコム内で支援者を募り、助け合いで乗り越えています
特にJADECOM薬剤師レジデントプログラム(卒後臨床研修)に関しては、2021年4月に始動し今年の3月に第1期レジデント生が2年間のプログラムを修了して、新しい社会の第1歩を踏み始めました。「地域偏在解消」は日本全国で問題となっている大きなテーマになりますが、卒後臨床研修の質を高めていくとともに、学んできたことを地域やへき地などで実践する現場力を養うことも課題となります。このことは、ジャデコムのミッション「日本を元気にする!」と通ずるものがあり、今後も力を入れていきたい事業です。
みなさまの地元にも「ジャデコム」があるかもしれません。少しでも興味が湧いた方はぜひ気軽にご連絡ください。
最後になりますが、協会各部門や他の薬業団体の方々と協力・協働しながら、これまで以上に活発な活動を展開していきたいと思いますので、一層の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
公益社団法人地域医療振興協会 薬剤部会
代表 鈴木 慶介(台東区立台東病院・老人保健施設千束)